樹木の学校87「昆虫散歩」報告

新緑が深まる5月24日、狭山市入曽の「ロッジ水野の森」にて昆虫観察会を開催しました。講師は重藤皓一樹木医です。クヌギやコナラ、アオハダなどが育つ豊かな里山林を舞台に、下見を含め84種(クモ等を含めると90種超)もの昆虫を確認することができました。

観察では「林縁部」や「ギャップ」を重点的に探索。アオハダの葉には巨大なヒメヤママユの幼虫、コナラの幹には地衣類を食べるヨツボシホソバの幼虫など、樹種ごとに異なる生態系が広がっていました。また、エゴノキで見られた「エゴツルクビオトシブミ」の揺り籠づくりや、朽木を分解するヤマトシロアリ、クロハナムグリの姿からは、樹木の生老病死と虫たちの循環を改めて実感しました。

最後には、糞に擬態する「ムシクソハムシ」(写真👆©重藤皓一)や、希少な「トビイロツノゼミ」といった珍客にも出会え、参加者一同、身近な雑木林に潜む多様性に驚かされました。樹木という住処を守ることが、これほど多くの「小さな隣人」たちの命をつないでいるのだと再認識した一日となりました。